ゴー宣DOJO

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高森明勅
2020.11.3 06:00日々の出来事

11月あれこれ

今のところ固まっている11月の主なスケジュール。
3日、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館に展示されている壁画を、
別の場所で画像を映しながら解説。現地で説明できず、
少しガッカリしていた。

だが改めて考えると、腰を落ち着けて丁寧に話ができる分、
より充実した企画になるかも知れない。
参加者が恐らく全く知らなかった事実や、自分の目で観ていながら
殆(ほとん)ど見逃してしまうと思われる描写など、
話したい内容をジャンジャン図録に書き込んでいる。
又、行き届いた説明をする為に追加資料も用意した。
手前味噌ながら、面白くなりそうだ。

しかし問題は、どう考えても時間が足りない点。
壁画は日本画・洋画合わせて80枚。
1枚を僅か2分(!)で説明しても(勿論〔もちろん〕とても無理だが)
160分必要だ。
トータル2時間半(150分)の解説時間では、
とても盛り込み切れない。
これは頭が痛い。

8日、名古屋でゴー宣道場。
皇位の安定継承を巡るテーマと、それとは切り離した、
テーマを絞らない登壇者との自由闊達(かったつ)な質疑応答。
この二本立てだ。

道場史上、初めての意欲的な試み。
既に事前の応募で200近い質問が寄せられているとか。
皆さんの熱意が伝わる。
しかし、素朴な疑問として、これも時間が足りるのか。
道場は原則3時間(180分)だったはず。
多少、延長があっても、200問をそれぞれ1分(!)で回答しても
(勿論とても無理だが)それだけで200分。

これまで、ワンテーマで普通にやっても、
いつも時間が足りなかったような気がするが、気のせいか…。
しかも、せっかくゲストに山尾志桜里衆院議員にお越し戴くのであれば、
ゲストにしっかりお話し戴く時間を確保することも必要だろう。
ところが、二本立てになったのは、当日は「立皇嗣の礼」が
行われるので、私がテレビ出演などで欠席する可能性があって、
それへの“保険”の為もあった、という噂をチラリと耳にした。
そうすると一番、責任を感じるべきは、他ならぬ私自身と
いうことになるのだが(今のところ、幸か不幸かテレビ番組など
からの出演依頼はない)。

9日、「立皇嗣の礼」関連で東京新聞に何人か(4人だったか)の
識者コメントが載る予定で、私の見解もそこに掲げられるはず
(同じ記事が中日新聞に載るかどうかは未確認。
東京新聞は中日新聞東京本社が発行)。

11日、私と縁が深い都内の皇居勤労奉仕団の事前勉強会で講義。
新型コロナの影響で暫(しばら)く行われていなかった勤労奉仕の
再開は有難い(我々の稽古照今奉仕団は9月に“気まま奉仕”を決行したが)。

同日、ネット番組「徒然草気まま読み」などの収録。

14日、しがく総合研究所で小さな勉強会。
同日、高森稽古照今塾。

この月の後半から大学の対面講義がやっと始まる。
教務担当のS先生のご尽力に感謝。
しかし一部に、学生への教育の為に最善を尽くす、という当然の姿勢が
稀薄に感じられる傾向があったのは、残念だ。

22日、岡山護国神社境内(けいだい)のいさお会館にて講演。
昭和45年11月25日の三島由紀夫事件の翌年から、亡き父が中心になって、
岡山市内で三島由紀夫・森田必勝(まさかつ)両烈士の御霊(みたま)を
祭る祭典を続けて来た。

父が亡くなってからは、私の末弟がその志を受け継いで祭典を営んでいる
(先頃亡くなった母も、近年までそれを懸命に支えていた)。
今年は事件以来50年の節目の年に当たることから、
私も同祭典に参列すると共に、その後、「三島事件50年と憲法改正」と
題して講演することになった。

事件当時、私は中学2年生。
その衝撃は今も忘れない。
そもそも、私の思想的覚醒の“原点”はあの事件だったとも言えるだろう。
講演は午後2時から。
恐らくごく小さな集まりだろう(特に今年は新型コロナの影響も)。
参加費は無料でどなたもご参加戴ける(事前申し込みも無用)。

25日、参院議員会館1F講堂にて午後4時から緊急シンポジウム
「皇位の安定継承に向けて―もはや『先延ばし』は許されない!」。
MCにフリーアナウンサーの川島ノリコさんも加わって戴いた。
これは是非とも成功させたい。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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